理事長 金 修よりご挨拶並びに協会活動の新たな決意をご報告いたします

「安全・安心」は日本の重要なアドバンテージ!

世界的なパンデミックの中、世界各国はワクチンの接種率向上やロックダウンなど、様々な感染拡大防止に取り組んでいます。そのような中、東京オリンピック・パラリンピックの開催に当たって、各方面から呪文のように「安全・安心」という言葉が発せられました。

感染拡大下での「安全・安心」は健康上の意味ですが、実はこの「安全・安心」が日本にとって差別化を図り、競争力を高める戦略・戦術の重要なキーワードと言えます。

コロナによってインバウンドの観光客も激減し、中国をはじめとした爆買いと言われた現象は無くなりました。その恩恵を受けていた業界では、売上激減など大変な状況が続いていますが、その一方で中国が越境ECで日本製品やサービスを利用している金額は、なんと2兆円にも及び、越境EC国としては日本がトップとのこと。

何故中国の人々が日本の製品やサービスを利用するかと言えば、日本に来た時の経験やおみやげとして貰ったものの品質などによる影響だそうです。

その恩恵を受けている企業に共通しているのは「安全・安心」です。DX化の進行によってこれからネット取引はますます拡大しますが、この変革に対応していくためのキーワードは「安全・安心」なのかも知れません。

ビジネスの視点でこの「安全・安心」の持つ意味を考えてみると、広い意味で「品質」ということでしょう。モノづくりで言えば製品の品質であり、サービス業であれば扱う商品の品質やおもてなしの内容という事になります。例をあげれば三条、燕市の金属製品や、原宿のブティックなどがコロナ禍の中でネット通販対応に力を入れたところ、売上が数倍になっているとの事です。

DX化の波を止める事はできません。DX化に対応するための重要なキーワードの一つである「安全・安心」が、信頼や信用の証明であるとすれば、それを実現する最も重要な基盤は「人」でしょう。取引先などから見た時の「安全・安心」を、そして内部で働く人々から見た「安全・安心」を実現していくためにも、「人材の見える化」を計り、「安全・安心」を謳う経営戦略を具現化していく上で、iCDを活用することは非常に有用なはずです。

2021年度の社員総会を終え、今年度もこれまでのデクショナリーに加えて、DX化、ジョブ型マネジメント、そしてAI対応など、時宜にかなったものを会員の皆さんと一緒に整備していき、最も重要な経営資源である人材基盤の強化に資する活動に取り組んでまいります。そして、多くの方々の本協会の活動への参加を心からお待ちしております。

2021.7.1
一般社団法人 iCD協会
理事長 金 修