iCDにより社長の想いと社員の目標が一致
能力の見える化と成長すべき方向性の意識づけ

川村 計志 様 大西 雄一 社長 

会社のご紹介
株式会社データープロセスサービス様は、制御システム開発、業務システム開発 、IT ソリューション事業を手掛けられるSIer様です。

株式会社データープロセスサービス
設立:1974年8月
従業員数:124名(2021年4月現在)
制御システム開発、業務システム開発 、IT ソリューション事業

URL:https://www.dps-net.co.jp/

取り組みについてお伺いさせてください

弊社は、制御システム開発、業務システム開発 、IT ソリューション事業を提供させて頂いているSIerです。「一に人格、二に技術」の理念のものと、人材育成に力を入れて事業を進めています。社内に人材向上委員会を設置して、iCDを評価制度と人材育成に関連させて運用しています。

 

iCDをご導入いただいたキッカケを教えてください

 これまで、技術者の評価で成果による差別化があまりできておらず、なんとか結果を出している技術者をもっと評価したいという想いがあり、新たな評価制度を構築しようと模索をしていました。最初は社内独自の指標を作成してみましたが、ヒューマンスキルが中心となってしまい、技術領域を客観的に定めるにはどうしたいいのか悩んでいました。

 そのようなとき、神奈川県情報サービス産業協会からiCDの話をお伺いしました。iCDを活用すれば技術領域の評価指標を成果に結び付けて構築できると考え導入をすることになりました。

代表取締役 大西 雄一 様

iCDをどのように活用されていますでしょうか

常務取締役 川村 計志 様

 iCDはタスクが指標になるので、何ができて、何ができないかを明確にすることができます。技術者本人が自分の状況を理解しやすくなり、それをもとに、評価の軸だけではなく、人材育成にも使えると考え、人材育成と評価指標で活用しています。人材育成に適用する過程でタスクを自社用に見直して、キャリアパスも作りました。人材育成に対して何が必要なのかが整理でき、体系的な育成モデルを見直すきっかけとなりました。

 このような流れで、まずは、人材育成へ取り入れるところからスタートしました。徐々に評価にも役立て、基本給の一部を評価ポイントとして活用するようになり、行動評価で活用しています。

取り組みがスムーズに進められているポイントを教えてください。

 もともと評価指標としてiCDを選択したのですが、評価からスタートすると、抵抗感を示す社員がいるかもしれないと考え、育成に重点をおいて導入をスタートさせることにしました。タスク項目をもとに、キャリアパスを作成するところから進めました。これにより、iCDのタスクをイメージしやすくなり、技術者にとってiCDがより身近になったと思います。

 それから、最初から全社員をまきこんで進められた点も良かったと思います。定期的に開催しているワーキンググループでは社員の1割くらいのメンバーに参加しもらい、タスクの洗い出しをするところから技術者視点で考えてもらいました。その結果、各部門での議論が盛り上がり、iCDを中心とした仕事を自分ごととして考えられるようになったのだと思います。

iCDをご導入されて変化したことはどのようなことでしょうか

 全体的に仕事に対する前向度がアップしたと思います。向上心が高まりました。主体性をもった行動をしようという社員が増えました。特に主任クラスの意欲が高まり、導入して良かったと感じています。頑張るポイントが明確になったようです。
それから、iCDのタスクを示した人材向上カルテというものを作成して面談で活用しています。上司と部下の間では、iCDのタスクをもとに、このタスクをもっと頑張ろうと具体的な意識合わせができるようになったようです。

 また、タスクとスキルを目標管理に取り入れた結果、10年後の姿をイメージできるようになったようです。技術専門でキャリアを進めたい社員や、SEとして、または、主任や管理職として頑張りたいなど、どの段階になったら、何に力を入れればいいのかが明確になり、自分自身のキャリアパスをイメージしやすくなったと思います。

今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか

 まだ、修正したいポイントはいくつかあります。さらにブラッシュアップして、評価での活用度合いを高めていきたいと思っています。次の活用段階へのブラッシュアップはかなり大変ですが、これを進めることで、さらにiCDをもとにしたキャリアを自ら考えられるようになって技術者として成長を加速してもらいたいと思っています。