iCD=社員と会社の成長を推進する原動力
会社と共に社員が成長してゆく企業風土や企業文化の醸成へ

推進メンバーの皆様
天野伸平様 今井祥子様 村田哲也様

会社のご紹介
株式会社オープンストリーム様は、インターネットサービス領域でのシステムインテグレーション、システム開発、自社製品「Biz/Browser」の製造・販売を行っているシステムインテグレーター様です。

株式会社オープンストリーム
設立:2000年1月
従業員数:604名(2021年4月現在)
事業内容:先端技術(クラウド、ビックデータ、AI、IoT)を活用したインテグレーション事業 / 自社製品・サービスの開発販売 / 技術創発企業として、オープンイノベーションを取り入れた事業開発

URL:https://www.opst.co.jp/

取り組みについてお伺いさせてください

 2020年1月に創業20年を迎えた当社は、「情報技術と社員力でお客様を成功に導く」という企業理念のもと、インターネットサービス領域でのシステムインテグレーション、システム開発、自社製品「Biz/Browser」の製造・販売を行い、この10年間でビジネス規模を約5倍に拡大してまいりました。

 そんな当社の成長の原動力は、お客様の成功を考え前向きにチャレンジする「社員力」と高い「技術力」です。それを支えるのは、全エンジニア参加型教育施策、エンジニア主導による自主的な勉強会、活発な社内イベントの数々と、それらの活動を会社が支援してゆく企業風土だと考えています。

 当社は、Society5.0やDXなど、これからもチャンスに溢れたITの世界で、得意分野をさらに進化させ、ビジネス領域を広げるべく挑戦し続けています。こうした姿勢を後押し、社員のさらなる成長をサポートする軸として、当社独自の評価制度を取り入れています。

 

iCDをご導入いただいたキッカケを教えてください

 2003年からITSSを取り入れた人事評価制度CATEE(キャティー)1.0を作り、ITSSベースの評価制度として13年間バージョンアップをしながら運用して参りました。

 会社の成長と共に事業領域が拡大し、成長戦略に合わせた人事評価制度の抜本的な改革が必要となった5年前に出会ったのがCCSF(iCDの前身)でした。その後リリースされたiCDは企業理念、ビジョンそして中期経営計画の浸透に有効だと考え、基礎をITSSからiCDへ変更した人事評価制度CATEE3.0を4年前にリリースしました。

 iCDにはヒューマンコンピテンシーの要素が盛り込まれておりますので、評価に技術者の行動特性を取り入れやすく、また技術者のロール(役割)が増えた場合でも容易に拡張できる点が導入の大きな決め手となりました。

取締役 働き方改革・コンプライアンス担当
村田 哲也 様

iCDをどのように活用されていますでしょうか

 評価指標には、社外活動に関すること、資格取得状況、スキルに関すること、ロール(役割)に関することなど、いくつかの指標があります。それら評価指標の一つとして「社員のこれまでの経験や実績を測る指標」にiCDを取り入れています。

 iCDには営業・マーケ・管理部門を含むタスク項目がありますので、全社で導入することが可能です。

 これまでのITSSを元にした指標からiCDへ切り替えることで、新しい評価基準を構成し、これまで問題視されていた社員の自己評価と上司評価間の差異をなくし、より公平な人事評価が実現できています。

取り組みがスムーズに進められているポイントを教えてください。

 経営トップや幹部の支持を得ることだと思います。

 そのためには「iCDを導入すること」を目的にするのではなく、組織成長や事業運営に必要な人財育成に寄与することを最優先に考え、それらを実現する施策を示すことが重要です。  また、導入する制度が社員や管理職にとってもメリットがあるものにするために、要所要所で意見を吸い上げ、場合によっては検討会に参加してもらい、様々なステークホルダーにとって納得感のある仕組みにすることが大切です。制度に関して不明点がある場合は、経営トップから直接説明する場を設けることで、評価制度が技術者と会社の成長支援そのものである共通の認識が全社に浸透していきました。

経営企画部 部長
天野 伸平 様

iCDをご導入されて変化したことはどのようなことでしょうか

事業推進本部 本部長
上野 広一 様

 経営面では、ビジネスの拡大に伴う組織拡大を支えることができました。具体的には採用の拡大、離職率の改善、社員満足度の向上等に効果があったと考えています。

 組織面では、人事評価制度の運営を通じて管理職の組織運営を支援できたこと、管理職の成長促進に寄与できたことが挙げられます。

 人財面では、当社の行動理念である3C(Change、Challenge 、Chance)を人事評価制度の中で体現することで、会社と共に社員が成長してゆく企業風土や企業文化の醸成に寄与できたことです。

 iCDを導入したことで、将来の目指す姿や、何をすれば目指す姿に近づき、評価されるのかが具体的にイメージできるようになってきた点は、成長促進の観点から大きな意味があったと思います。

今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか

 2021年4月に、当社を中核子会社とする持ち株会社オープンストリームホールディングスが設立されました。iCDを取り入れた人事評価制度を、オープンストリームホールディングスグループすべての社員の成長と人財育成の促進のために活用したいと考えています。

 また、iCDを評価指標だけではなく、技術者本人の「成長に関する気づきの指標」にも活用していきたいです。具体的には、自身の将来の展望に対して、どのようなタスクが足りていないのかを可視化する仕組みで取り入れたいと考えています。

※ 十分な距離を開けて取材をさせて頂いております。