「見える化」から始まる学びの習慣化
社員同士が刺激し合える成長風土へ

会社のご紹介
株式会社ユーネット様は、システム開発をはじめ、運用・保守、DX支援サービスなど、企業の業務効率化と課題解決をITの力でサポートしています。開発分野では、リプレースや現行システムの維持管理、特殊業務のシステム設計などを手掛けております。近年は中小企業向けに、DXプランニング、トレーナー、研修サービスなども展開し、企業のDX推進を総合的に支援しています。また、Microsoft代理店として、PowerPlatformやMicrosoft 365を活用したサービス提供も行っております。
株式会社ユーネット
設立:1994年9月
従業員数:73名(2025年7月現在)
事業内容:システム開発/運用・保守/中小企業向けDXサービス
取り組みについてお伺いさせてください
当社ではiCD診断により、自身のスキルレベルを正しく把握し、成長の機会を逃さない取り組みを行っています。診断結果をもとに、強化すべきタスクや役割を明確にし、1on1などで上司と相談の上、必要なタスクと学習ポイントを設定。研修の受講・動画視聴・書籍などを活用し、月次目標を立てて継続的に学習しております。上司との振り返りを通じて成長を確認し、再度の診断でレベルアップ達成の確認を行います。
iCDをご導入いただいたキッカケを教えてください
iCD導入のきっかけですが、ベテラン社員から社長への紹介でした。以前ITSSで技術レベルの可視化を試みましたが上手く活用できなかった経験があり、iCDであれば育成や評価にも使えると考え、導入を検討しました。社員自身のスキル認識のズレを防ぎ、タスクごとの強み・弱みを見える化でき、そこから成長ポイントの特定もできます。現在課題となっている技術評価への活用もできると考え導入を決めました。

iCDをどのように活用されていますでしょうか

当社では、iCD診断を通じて社員のタスクごとのタスクレベルを可視化し、伸ばすべきタスクを明確にして育成に活用しています。役割を17種類に設定し、それぞれに対応するタスクを紐づけ、各役割に対してエントリーからプロフェッショナルまでのレベルを定め、育成の指標としています。iCD診断の結果をもとに、上司との1on1などを通じて強化すべきタスクと目指すレベルを決定し、レベルアップに向けた学習目標を設定。研修受講、動画視聴、書籍活用などを通じて計画的に学び、実践と振り返りを重ねることで着実な成長につなげています。診断はいつでも入力可能とし、案件の切り替えや目標達成のタイミングでの更新を促しています。さらに、年4回の「チェックポイント」では、部門単位で取組状況を集計・共有することで、達成感や主体性を高める運用を継続しています。
取り組みがスムーズに進められているポイントを教えてください。
iCDの取り組みがスムーズに進んでいる背景には、まず経営層がその意義を理解し、社員に導入目的を明確に伝えていることがあり、さらに評価・育成・スキルの可視化といった活用目的を事前に整理し運用方法を確立していることだと思います。診断の実施タイミングを案件切り替え時や半期ごとに設定し、上司との1on1で伸ばすべきタスクを話し合う文化が根付きつつあります。また、部門別の取組状況を可視化し社員の共通認識とすることでモチベーションを高め、日々の努力が成果として実感できる運用を行っております。加えて、eラーニング、外部研修、OJTなど多様な学習手段を提供していることも継続して進められているポイントの一つと考えております。

iCDをご導入されて変化したことはどのようなことでしょうか

iCD導入により、社員が目標を持って主体的に学ぶ姿勢が芽生え始めました。従来は現場業務中心で、自分が本来習得すべきスキルやタスクを知らないまま成長する傾向がありましたが、iCDのタスク体系を通じて、自身の役割に必要なタスクが明確になり、学ぶべき内容を意識するようになりました。初年度は人事が主導して学習目標の設定や進捗確認を行い、2年目からは直属上司が担当。社員同士が刺激し合いながら成長する風土が生まれています。
今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか
まずは、iCD診断の結果を技術評価に連動させることが重要と考えております。iCDの特性である技術スキルの「見える化」を活かすことで、定量的な評価が可能となり、評価の透明性と納得感を高めることができます。
次に、診断結果をもとに社員一人ひとりの強み・弱み、成長段階を把握し、最適なキャリアパスや学習計画の設計に活用していくことです。現在も、目標設定から学習までをサイクル化し運用していますが、実施率にはまだ課題があります。今後は、社員の理解をより一層深め、多くの社員が主体的に取り組めるよう工夫しながら推進していくことが重要と考えております。